小島 聖

日々

2024.01.10

遅ればせながら
明けましておめでとうございます
今年は辰年、年女
なんとなく辰の如く気持ちは上向きです
が新年から悲しいニュースがありました
写真家の篠山紀信さんが亡くなられたこと
もちろん誰にでも死というものは訪れるわけですが
まさか篠山さんがという気持ちが篠山さんに対して強いのです
篠山さんとの撮影は短時間で濃厚で
ずっとなんの撮影が初対面だったのか記憶を辿るけど思い出せないのです
だけれど仕事でも個人的にも大変お世話になりました
グラビア的な仕事ももちろん印象に残っているのですが
舞台写真を撮ってくださった時は本当に嬉しかったです
普通舞台写真というと客席から定位置で撮る
芝居の邪魔にならないように居て撮る、というのが一般的です
ですが篠山さんは篠山さんなので篠山さんの撮りたい場所で撮りたいように撮る
初めて見る自分の舞台上の姿
制限ある中で自由に撮るという写真には躍動感があり
やっぱり篠山さんってすごいなって思ったのでした
舞台といえば、私の出演している舞台にも忙しい中足を運んでくれたり
篠山さんと一緒に芝居を見に行ったこともしばしば
最後に篠山さんに偶然お会いしたのも劇場のロビーでした
私みたいな若造に興味を持ってくださり年齢以上の経験をさせてくれた篠山さん
背中を押してくれて自分だけではできない世界へ連れ出してくれたこと
私の細胞の一部になっています
ありがとうございました
篠山紀信さんはいつまでも篠山紀信さんです