小島 聖

日々

2021.08.12

もしも命が描けたら
今日、東京芸術劇場で初日を迎えます。
迎えられます。
不安がいっぱいですが迎えられることをまずは心から嬉しく思います。
思えば、2020年、本番直前に芝居が一つ、幕が上がらずに終わってしまいました。
その時の不安は2020年秋の朗読の時も幕が上がるまで続き、
そして今日に至るまで常に付き纏う不安であり、この先も不安な気持ちを
持ち続けながらの日々になっていくのかもしれません。
こんな時でも芝居をしていると不安は頭から消え去ります。
鈴木おさむさんの描く物語は本当にど直球です。
気持ちいいくらいに純粋です。
多分、以前の私なら反発していたかもしれません。
けれど今、この物語はすうっと体に入ります。
反発し、尖ったりもし、一回りして少しは成長できたのかもしれません。
母のこと、父のこと、子供のこと、恋人のこと、
どの関係性もどんな出来事も全ての出会いは大切でその積み重ねで人は生きているということ。
生きることはしんどい
でもその先がある、必ず。

広い舞台には3人だけですが
客席からは見えない場所でたくさんの頼もしいスタッフたちと一緒です。
YOASOBIの曲も最高です。

9月12日の豊橋の千秋楽を笑顔で迎えられますように

劇場は素敵な場所です。
そして芝居っていいなと思います。

もしも命が描けたら