小島 聖

日々

2024.09.23

2年目の鳥取、食べれる森シュトレンにて
おもいつきの声と色のワークショップ、鑑賞会を開催しました
今年もいらしてくださった顔があったり、はじめましても方々がいたり
食べれる森シュトレンの丸瀬家は金ごまの農家さん
金ごまのことをテーマに作った、金色の香り、という紙芝居でワークショップ
絵や、物語では香りは伝わりません
でもここでは、ワークショップ後のお菓子に
金ゴマを練り込んだ白玉入りの豆花をだしたり
鑑賞会では、金ごまのちらし寿司や金ごまのクッキーを出したり
その土地と、紙芝居と食と繋がりのある有意義な時間を過ごせました
丸瀬さんからは胡麻の成り立ちを簡単に伺い
今年収穫したばかりの乾燥したごまの枝と鞘も画材に使ったりと
ごま尽くしの2日間

鑑賞会では伸び伸びできる空間に子供達が楽しくなりすぎて
ざわざわしてしまい反省点もありますが
シュトレンでしかできないワークショップや鑑賞会の形を
少しづつ模索できたらいいなと思っています

2024.09.16

山中湖にあるYamanaka Terrace
初めてのワークショップと鑑賞会を開催しました。
大きな木を眺めながら、めぐる木でのワークショップ
物語が循環して美しい森が出来上がるように
山中湖のこの地がゆっくりと土地と人とが循環して豊かな場所になっていって欲しいという
願いも込めて
自然と物語とみんなの一枚一枚の絵が呼応したその日限りの紙芝居が出来上がりました

鑑賞会では日が沈む前に
めぐる木
道(大型紙芝居)

休憩


月への旅

と後半はカフェスペースで披露しました。
私たちとこの地の関係もゆっくりと少しずつ育んで行けたらいいなと思っています
参加してくださった方々、ありがとうございました。

2024.09.13

20代の初めに仕事で訪れたデンマークにあるルイジアナ美術館
なんの展示していたかの記憶は曖昧で
でも、ルネ・マグリットの絵がとても印象に残っている
きっとマグリットの展覧会をしていたのだろう
展示もさることながらこの美術館の記憶は、立地と建物にある
海沿いにあり、どの展示室にも窓があり、外の緑と海が望め、開放感がある
日本で美術館というとどちらかというと閉鎖的な印象がある中、
この美術館はどこまでも開放的で作品を見ながら風や太陽、匂いを感じられる
その記憶が強いルイジアナ美術館に、時を経て、今来ている
今回は子供も一緒だ
子供が一緒だと作品にゆっくり向き合うことは残念ながら難しい
でも子供が興味を持ってジャコメッティの彫刻作品に近づいても係りの人が飛んでくるわけでもなく
ストレスなく子供と一緒に作品を見ていられる
そういう開放感も素敵だ
そして今回一緒に連れてきたかったのは子供のためのワークショップの場を体感したかったから
常に子供が製作していい環境があり、そこにある素材で自由に作れる
そして企画展に合わせて子供が自由に制作できる場がひらかれている
講釈があるわけでもなく、ただ場がある
その自由さがいい
いつの間にか時間が経っていた
疲れたら海の見える芝生に寝転んで空を見上げる
きもちいい〜
連れてきてよかった
往復の電車の中ではわからない言語を耳にしながら
あの人今こう言ったけどどういう意味かな
とか全てに興味津々
旅はいい

初めての国のお金にお小遣いを両替して、そのお金で買い物をしてみたり
英語で伝えてみたり

最後にどうしても行きたいと言って譲らなかったチボリ公園へ
一番生き生きしていた
やっぱりまだ子供なんだなと実感した

私のやりたいことは課題を残しての帰国
まぁまた行こう、近いうちに

2024.09.02

4年目4回目となるワークショップ
そして鑑賞会を松本で行いました
松本は本当に私たちにとって大切な場所です
続けることに意味があると持続させてくれることは励みになります
久しぶりに大型紙芝居の新作も披露できました
歩くこと、旅がテーマの

という紙芝居
画をひきながら物語を読みながら、旅を追体験しています
来年も楽しみです

2024.07.08

結局なにも解決せずその気持ちを持ちつつ日々が過ぎていく
日々を過ごしていく
それが人の日常なのか
デカローグ、1から10まで観劇して(自分の出演した3に関しては観れていないけれど)
何か特別な感情が生まれたかというとそんなことはなかった
誰かの視線があるからわたしがいて、わたしは誰かを見て感じ学び、
そんな循環の中で生きているのだなと
これだけ長期間公演する演劇の一部に関われて
本当にいい時間でした
演劇を通して知った街、ポーランドやクラフク、いつか訪ねてみたい場所になりました

2024.05.07

デカローグ
プログラムA
第1話
ある運命に関する物語
第3話
あるクリスマス•イヴに関する物語
新国立劇場にて
5月6日に千秋楽を迎えることができました
劇場に足を運んでくださった皆様、ありがとうございました
3月頭から始まった稽古からはや2ヶ月
発見と収穫の多い時間でした
私は演劇というものを学校で教わってきませんでした
基礎はありません
今まで感覚でしかなかったものが今回の稽古期間1ヶ月で
私の中の感覚を、こういうプロセスを踏めば
感覚ではなく定着させて舞台上でもっと自由にいられるんだということを
学ばせてもらえました
演出家の小川絵梨子さんに出会えてまた演劇が好きになりました
今回ご一緒した役者の方々も真摯に演出家のいうことを聞き、私も含め、自分の中で理解し形にしていくのはとても大変なことですが、それぞれ自分の癖みたなものがあるので、
それを人の稽古を見て言われていることを聞き、客観的になることで自分に落とし込んでいく
本当に勉強になりました
思い返せば新国立劇場という場所が私にとっては毎回勉強の機会を与えてくれているなと思います

そして今回の芝居には子供も出ていました
みんな小学6年生です
子供たちのまっすぐな芝居も刺激的でした
そして毎回劇場まで付き添ってくる保護者保方々、すごいなって。
考えてみれば小学6年生の私も児童劇団に通ってこの世界に少し足を踏みいれてました
なんだか不思議な感覚です

デカローグ
第10話までまだまだ公演は続きます
私も最後の物語まで観たいと思っています

2024.04.14

4月13日、デカローグ1〜4が新国立劇場で初日を迎えました。
私はデカローグ3の”あるクリスマス•イヴに関する物語”に出演しています。
日常の中のささやかな安息日。
そして日常に戻っていく。
ぜひ劇場でお待ちしています
https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog-ab/

2024.03.16

小さなお弁当箱の中になにをいれようか
今日はなににしようかと
毎日考えるのって大変だったけど楽しみでもあった
ひとまずお弁当が終わる
きらびやかなお弁当は作れなかったけど
毎日丁寧には作っていた
お弁当箱を毎日空っぽにして帰ってきてくれたこと
とてもうれしかったです

2024.03.12

新国立劇場の2023/2024シーズンの演劇公演
デカローグ
先日制作発表があり、1から10までの総勢40人強の方々が出席した
それぞれ個性的で全ての物語を客席から観たいと思います
壮大なスケールの演劇ですが
一つ一つの物語はどこにでもありうる日常です
巨大団地の住人たちの生活を小さな穴から覗き見するようなミクロな視点もあり
俯瞰すればすればとてもマクロな世界でもあります
どんな状況に置かれた人も、存在していい、ここに居ていい、
人間を否定するのではなく肯定してくれる
わたしのかかわるデカローグ3
あるクリスマス・イヴに関する物語
稽古始まっています
とてもエネルギーを使いますが毎日の稽古、面白いです

https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog-ab/

デカローグ
デカローグ

撮影/阿部章仁

2024.01.10

遅ればせながら
明けましておめでとうございます
今年は辰年、年女
なんとなく辰の如く気持ちは上向きです
が新年から悲しいニュースがありました
写真家の篠山紀信さんが亡くなられたこと
もちろん誰にでも死というものは訪れるわけですが
まさか篠山さんがという気持ちが篠山さんに対して強いのです
篠山さんとの撮影は短時間で濃厚で
ずっとなんの撮影が初対面だったのか記憶を辿るけど思い出せないのです
だけれど仕事でも個人的にも大変お世話になりました
グラビア的な仕事ももちろん印象に残っているのですが
舞台写真を撮ってくださった時は本当に嬉しかったです
普通舞台写真というと客席から定位置で撮る
芝居の邪魔にならないように居て撮る、というのが一般的です
ですが篠山さんは篠山さんなので篠山さんの撮りたい場所で撮りたいように撮る
初めて見る自分の舞台上の姿
制限ある中で自由に撮るという写真には躍動感があり
やっぱり篠山さんってすごいなって思ったのでした
舞台といえば、私の出演している舞台にも忙しい中足を運んでくれたり
篠山さんと一緒に芝居を見に行ったこともしばしば
最後に篠山さんに偶然お会いしたのも劇場のロビーでした
私みたいな若造に興味を持ってくださり年齢以上の経験をさせてくれた篠山さん
背中を押してくれて自分だけではできない世界へ連れ出してくれたこと
私の細胞の一部になっています
ありがとうございました
篠山紀信さんはいつまでも篠山紀信さんです